本好き会社員@育休中のブログ

ほぼ日更新で本の紹介などしています。時々イラストエッセイも描きます。2023.4.1復帰予定

【書籍紹介】「Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!」←kindle unlimitedで現在無料

本日も昨日に引き続き、自己啓発系の本のおすすめです。

 

Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい! | リチャード・ブロディ, 坂元信介 |本 | 通販 | Amazon

 

私は自己分析オタクで、この手の本も若い時に何十冊も読んで、結局役に立てることはできず、メルカリでほぼ全て売ってきました。また、加えて自己啓発系のコーチングにも50万は払ってきたのですが(昨日もインナーチャイルドセラピーの話で同じようなことを書きましたが、セラピーやコーチングみたいなサービスって効果あることあるんですかねぇ^^;)、結局40目前になってもキャリア迷子でした。

 

しかし、この本は、短時間で、ちゃんとやればかなり「やりたいこと」の方向性や基準が見つかると思われます。ちなみに、今ならkindle unlimited で無料対象です(2022年10月26日現在)

 

この本は、

・自分のキャリアの方向性が定まらなくてもやもやしている人

に非常におすすめです。隣の芝が青く見えてしまう症候群や手あたり次第ジョブホッパーから脱することができるでしょう。

 

(正直同じような内容の本は、掃いて捨てるほど売られていますが、)

この本をお勧めするのは、

 

①ワークが簡単なので実践可能

②やり残し事項の整理法まで教えてくれる

③著者が全然偉そうじゃなくて親しみがわく

 

からです。

 

①ワークが簡単なので実践可能

 

この本はワークが非常に少なく、また、ワークの回答の使い方がシンプルです。

 

昨日も苦言を呈しましたが(笑)、自己啓発系の本はとにかくワークが多すぎると思います。「子どものころ夢中だったことは?」「あこがれの人は?」「過去の成功体験は?」等など、どの本でも同じことを考えさせます。自己啓発オタクの私が、これまで同じワークをするために、どれだけ時間と紙を無駄にしたことか…。(以前「1000個(!!)の質問に答えて自分がわかる!」みたいな本を購入してやろうとして断念したことがありますが、あれ全部やって、実になった方いらっしゃるんですかねえ…)

 

しかしこの本のワークは、基本的に7つの質問しかなく、

その回答を、「根源的な欲求(経験と感情)」「(使用する)システム」「手段」に分けるだけです。

 

整理できたら、重要な「根源的欲求」をつなぎ合わせることで、ミッションを作成する。しっくりこなければ、中長期的に足したり消したりを繰り返す。第一弾のミッションは、集中してやれば、ものの3時間程度でできあがるでしょう。リチャードさんは、9割は数時間で、残りの1割は2年ほどかけて完成されたそうです。

 

重要なのは、

1)「根源的欲求」が(下世話でもいいので)本心であること

「崇高な」欲求だけ満たそうと思ってもうまくいかない」と著者はいいます。また、自分の渇望が下世話すぎるときは、「自分にプラスになるようなかたち」で渇望を意識的に充足させる「手段」や「システム」を見つけるのが大切です(詳細は本をご覧ください)

 

2)「根源的欲求」を「システム」や「手段」から区別すること

例えば、野球少年が「人から認められたい」という根源的欲求をもっていたとしても、手段として「野球」を選ばなくてもよいわけです。ただ、「人から認められる」が自分の欲求と認識していれば、野球に向いていなくても、勉強でもほかのスポーツでも、欲求を満たすことができるのです。

 

ご参考までに、3時間で取り組んだ、私の人生の目的は

 

「様々な人間・文化・地域に対する知的好奇心を満たす一方、

私ならではの自由なアイディアで人を楽しませたり、様々な難題を解決することで、

多くの人の人生を精神的に豊かにすること」

 

です。

ぶっちゃけもう40が見えてるのに、今から仕事や生き方を大きく変えるなんて…、と思わないこともないのですが、著者に言わせると、

「優先順位を上げる気さえあれば、大抵のことは”驚くなかれ”できる」

とのこと。頑張りたいと思います!

 

②やり残したことの仕方まで教えてくれる!

 

これは人によると思うのですが、リチャードさんは、①のやりたいことを、「XXをやってから~」と先延ばしすることで、①に取り組まなかったと反省しています。

そのため、やり残しのやり方まで、おまけとして記載してくれているのです。そもそも、やり残しがやりたいことをやらない理由となっている人がそれほど多いのかわからないし、その紹介されているやり方も、「やるべきことを分類して、やれ!以上」みたいなものなのですが、ご本人の試行錯誤が見て取れるようで親近感わきます。

 

③著者が全然偉そうじゃなくて親しみがわく

 

著者のリチャード・ブロディさんは、Wikiによると、Microsoftの77番目の社員で、Wordを開発した人らしいです。現在はプロのポーカープレーヤーとのこと。

このように、著者がコーチングの専門家でもなく基本的にはプログラマーなので、社会人の先輩くらいの立ち位置に感じられ親しみがわきます。また、この本は良くも悪くも編集があまり入っていないように思われ、(本の完成度は高くないような気もしますが)リチャードさんがバーで話しかけてきて、ナプキンの裏にボールペンで書きながら説明してくれたような気軽さで読め、かえって私的には結構ツボでした。

 

昨日のインナーチャイルドの本と合わせてお勧めです。