【書籍紹介】橘玲「臆病者のための億万長者入門」前編
冬の賞与を投資に回したいのだが、色々考えているうちに二月になってしまった。二ヶ月分の複利効果を損したのだろうか、、、。投資で給与の何十倍も稼いでいた会社の元同僚に教えてもらった本やYouTubeも見てみたが、怖くて何もできず今に至る。
でも、表題の本を読んでわかったのは、意外と普通預金においておくというのは結論的には合理的な選択だったらしい。
ちなみにこの方の「億万長者」というのは、他の著書でも繰り返し述べられている通り共働きで一人三億円ずつ生涯で稼いだ場合、退職金をもらうことで1億円の貯金が世帯にできるだろうという、身も蓋もない話であるので、その点は期待しないでもらいたい。
下記概要ですが、とても分かりやすく投資の全体像が理解でき、「とにかくS&P500か全世界の投資信託をNISAとイデコで買おう!」でなく、しっかり理解してから投資したい投資初心者におすすめの本です。
お金持ちの方程式
総資産=収入ー支出+(資産✖️運用利回り)
人生の経済的な二つの目的
①人的資本を労働市場で運用して大きな富(効用)を得る
・人的資本への投資によって運用利回りを上げる
・人的資本の運用期間を長くする
②金融資本を金融市場で運用して、最小のリスクで最大のリターン(利益)を得る
投資の上手い話は全て嘘
対面保険は営業員の給与が乗っているから高い
第3章 株式投資について
<PER>
EPS(一株あたり純利益)=純利益/発行株式総数
株価=EPS÷金利(EPSが未来永劫続くとした場合=永久債)
益周り=EPS/株価
←→(逆数)PER(株価収益率)=株価/EPS
⇨低い方がいい、益周りが高い。PERが高い(益周りが悪い)と売られて株価が下がる。究極的には全て同じPERになる。
リスクプレミアム=おおよそ5%(ゼロ金利の場合)
5%以下リターン(PER20倍以上)→買わないべき
5%以上リターン(PER20倍以下)→買うべき
*インフレ→長期金利上昇
5%金利が上がった場合、10%以上のリターンが必要
日本は欧米に比べて低いが、高くするために、整理解雇を進めると、離職率が高まって自殺率も高まるので抜本的施策を取ることができない。
世界株ETFの勧め
・「優秀な」ファンドマネージャーでも株価の上下は当てられない
・為替リスクにも対応できる
★資本主義とは、複利とレバレッジでBSを拡張していく運動のこと
後編に続く